メイン画像

ニュース・プレスリリース

韓国南東発電会社のブンダン発電所で 「Bloomエナジーサーバー」の運転を開始

2019年4月17日

Bloom Energy Japan株式会社

 

ソフトバンクグループ株式会社とBloom Energy Corp.(本社:米国カリフォルニア州、Founder & Chairman, CEO:KR Sridher, Ph.D)の合弁会社で、燃料電池発電事業を行うBloom Energy Japan株式会社(ブルームエナジージャパン、本社:東京都港区、代表取締役社長:三輪 茂基、以下「Bloom Energy Japan」)は、クリーンで高効率な業務用・産業用燃料電池発電システム「Bloomエナジーサーバー」を、韓国南東発電会社(本社:大韓民国慶尚南道晋州市、President & CEO:Jae-Won Chang、以下「KOEN」)の盆唐(ブンダン)複合火力発電所(所在地:大韓民国京畿道、以下「ブンダン発電所」)に設置し、このたび正式に運転を開始しました。

 

「Bloomエナジーサーバー」は都市ガスなどを燃料とし、発電効率が初期値で60%を超えるクリーンで高効率な固体酸化物形燃料電池(SOFC)で、アメリカ合衆国では画期的な分散型のベース電源としてデータセンターや工場、大規模商業施設、官公庁など、電力の持続的な供給が必要とされる施設での導入が進んでいます。今回運転を開始した「Bloomエナジーサーバー」の出力規模は8,350kW(8.35MW)で、発電した電力の全量をKOENが韓国電力取引所(KPX)へ販売し、最終的に個人や企業などの一般顧客に送電します。

 

韓国では、500MW以上の発電容量を持つ発電事業者に対し、一定割合の電力を再生可能エネルギーまたは燃料電池を含む新エネルギーで発電することを義務付けるRPS(Renewables Portfolio Standard)制度が採用されています。この履行義務の達成のため、KOENはこのたび「Bloomエナジーサーバー」を導入しました。

 

今回のブンダン発電所での運転開始は、Bloom Energy Japan初の日本国外案件です。また、韓国で初の業務用・産業用固体酸化物形燃料電池(SOFC)の導入事例1で、発電施設内に既設のLNG設備から天然ガスの供給を受けて運転を行います。今回の「Bloomエナジーサーバー」の設置では、スタッキング構造を初めて採用しました。Bloom Energy Japanは今後、スタッキング構造での「Bloomエナジーサーバー」の設置を「Power Tower」と称し、都市部などでの設置に適した省スペース化を実現するとともに、導入主体の要望に応じて温水での廃熱回収が可能となり、発電と合わせた総合効率の向上を実現します。

※1 2019年4月17日現在。(Bloom Energy Japan調べ)

 

Bloom Energy Japanは、高効率で信頼性の高い「Bloomエナジーサーバー」で発電する電力の供給を通して、日本国内のみならず、海外での災害に強くクリーンな分散型電源の普及に貢献していきます。

 

■ブンダン発電所に納入した「Bloomエナジーサーバー」の概要

所在地 Bundang-ro, 336, Bundang-gu, Sungnam-si, Gyeonggi-do, Korea
設置面積 1階当たり約470㎡ 2、4階建てスタッキング構造
出力規模 8,350kW(計28システム)
定格発電効率(初期値) 60%超(LHV)※3
サイズ(幅×高さ×奥行き)/重量 300kWシステム:

約10.1m×1.3m×2.1m / 約15.4t

200kWシステム:

約8.9m×1.3m×2.1m / 約13.6t

運転開始日 2018年11月30日4

※2メンテナンススペース、倉庫、電源盤スペースを含む。

※3 LHV(低位発熱量)ベースで初期効率を算出。

※4 設置完了日。

 

■ブンダン発電所に納入した「Bloomエナジーサーバー」の写真

■外観(4階建てスタッキング構造)

 

■Bloomエナジーサーバーについて

Bloomエナジーサーバーは、複数の燃料を活用できる、クリーンで高効率、分散設置型の画期的な固体酸化物形燃料電池です。本技術は、NASAの宇宙プロジェクトを通して開発されたもので、従来の水素燃料電池とは根本的に異なります。Bloomエナジーサーバーは都市ガスで稼働し、発電効率の高さにおいて他に並ぶものがなく、設置やメンテナンスも簡単に行うことができます。また、Bloom Energyの柔軟で拡張性のあるモジュール技術により、お客さまのニーズに合わせた発電容量で設置が可能です。

 

■Bloom Energy Japan株式会社について

Bloom Energy Japanは、コンパクトで24時間365日稼働し続ける、安全でクリ―ン・安定的・分散型の代替電力を提供することを目的に、2013年5月に設立されました。

 

■Bloom Energy Japanの概要

社名:       Bloom Energy Japan株式会社

資本構成: SBパワーマネジメント株式会社 50%

Bloom Energy Corporation 50%

事業内容: クリーンで安全な燃料電池からの発電による電力の供給、販売事業。

また、それに伴う機器の輸入、設置などの付帯業務。

代表取締役社長: 三輪 茂基

 

●SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。